ダイソンが電気自動車開発をスタート、「経験を生かして」2020年発表を目指す

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英ダイソンは、固体電池を採用したEVを2020年までに開発することを目指すと発表した。開発プロジェクトには最低でも20億ポンド(約3020億円)が投資され、すでに400人がプロジェクトにかかわっているという。

TEXT BY JONATHAN M. GITLIN
TRANSLATION BY WIRED.jp_A

ARS TECHNICA(US)

2012年、ニューヨークで開催されたWIRED主催イヴェント「Wired Business Conference」に登壇したジェームス・ダイソン。PHOTO: GETTYIMAGES

2012年、ニューヨークで開催されたWIRED主催イヴェント「Wired Business Conference」に登壇したジェームス・ダイソン。PHOTO: GETTYIMAGES

「ダイソン」という名前を聞いて多くの人が連想するのは、掃除機や公衆トイレに設置してあるハンドドライヤーだろう。しかしまもなく、そこに電気自動車が加わることになる。

ダイソン創業者のジェームズ・ダイソンは従業員へのメールで、同社が電気自動車の開発に着手したことを明らかにした。そのメッセージによると、このプロジェクトには最低でも20億ポンド(約3,020億円)かかると予想されている。もしすべてが予定通りに行けば、同社のEVは2020年に発表されるだろう。

このEVプロジェクトにはすでに400人がかかわっており、そのなかにはアストンマーティンやテスラ、BMWのヴェテランエンジニアたちも含まれている。同社はさらに積極的に採用を進めているという。

「Autocar」が書いているように、昨年ダイソンは英政府から1,600万ポンド(約25億円)の補助金交付を受けている。英国政府は自国のメーカーやサプライヤーに資金提供をしているが、ダイソンへの補助金交付もその一環だ。英国の伝統ある自動車メーカー、モーガンや、スポーツカーメーカーのアリエルも同じように政府からの出資を受けている。

BBCは、ダイソンがプロジェクトに投資する20億ポンドのうち、半分はEV用バッテリーの開発に、残りは半分はクルマ本体の開発に使われるだろうと書いている。また『Bloomberg』によると、同社のクルマにはリチウムイオン電池ではなく固体電池が使われるという。最近では、VWグループもEV用の固体電池の開発を行っていることを発表した

ジェームズ・ダイソンはEVプロジェクト開始の主な動機として、大気汚染への対策を挙げた。既存のクルマメーカーが十分な動きをみせていないことから、彼はテスラのイーロン・マスク同様、自分でEVを開発してしまうことにしたのだ。

クルマの開発は、ダイソンにとっては慣れない分野であるように思えるかもしれない。しかしジェームズ・ダイソンも言うように、同社には電気モーターやエネルギー貯蔵システム開発の豊富な経験がある。その証拠に、同社はすでに10年近く前にEV開発参入を噂されていたのだ

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