Supreme、ボットで買えます──違法か、合法か。完売必至のオンラインストアを出し抜くボットをつくった大学生

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Supremeの購入ボット「The Supreme Saint」。運営するフロリダ州の2人の大学生が「仕事」をするのは実家の寝室だ。PHOTOGRAPH BY YSA PÉREZ

9時55分、訪問者数が10,000人に達したところで、マットとクリスはサイトをクローズした。今週は売れ行きが悪い。

Supremeは週ごとに限定数の商品をリリースする。今週はボクシンググローブで有名なEverlastとのコラボバッグか、あるいは伝説のスケートボーダー、マーク・ゴンザレスがデザインしたバタフライ柄の200ドルもするバスケットボールの発売が期待されていた。しかし予想に反して、実際の目玉は80年代に活躍したジャマイカの大御所ミュージシャン、バーリントン・レヴィとのコラボTシャツだった。ストリートファッションやスニーカーブランドに取り憑かれた「ハイプビースト(hypebeast」と呼ばれる若者たちは大半が10代か20代前半で、レヴィの時代のスタイルを知るには若過ぎる。マットとクリスがSupremeの店が開く11時より前に購入希望者の情報をまとめるためにサイトを閉鎖したときには、注文数は38件だった。

クリスがパソコン2台を操りながら、10時59分だ」と言う。マットは携帯を片手にそわそわしながら、クリスの後ろから肩越しに見守っている。

11時ちょうどになると、ボットが顧客38人の購入希望商品リストとクレジットカード情報とともにSupremeのサーヴァーに接続し、チェックアウトまでのプロセスを効率的にこなしていく。複雑怪奇なSupremeのサイトでは、カートにたどりつき手作業で住所などの必要情報を入力し、全商品が完売する前に購入確定ボタンをクリックしようともがく手動購入者に勝つのは簡単だ。

クリス(苗字は公表しないことが取材の条件になっている)がGmailの送信済みボックスをチェックする。希望の商品を買うことができた38人それぞれに宛てて、自動で38件のメールが送信されている。ここまでにかかった時間はわずか19秒だ。

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