そこにはぼくらの知らない「VR」があった:国際学生対抗VRコンテスト2016

img_1768_-1f8cd0865e35ad08f2b78ce4dd105c91dddcfdf4

今年で24回目を迎える「国際学生対抗VRコンテスト」が10月29〜30日に開催された。ぼくらは「VR」と聞くとついヘッドマウントディスプレイをかぶりコントローラを握る姿を想像してしまうが、このコンテストに登場するVR作品はそんな固定観念を鮮やかに塗り替えてくれるものばかりだ。

PHOTOGRAPHS & TEXT BY WIRED.jp_IS

  • 1/10IVRCは日本科学未来館7Fで開催された。狭い会場には所狭しとブースが立ち並んでおり、大がかりな装置が多いのが印象的だ。

  • img_1713_

    2/10明治大学総合数理学部による「ミミトンネル 〜あなたの耳、貫通させます〜 」。音響操作によって、虫が耳から頭の中に入って通り抜けていく体験を味わうことができる。

  • img_1725_

    3/10公立はこだて未来大学システム情報科学部の「みかけハこハゐが全部俺である」。歌川国芳のだまし絵の一部になるべく、体を動かして顔の一部になるアトラクション。

  • img_1747_

    4/10電気通信大学情報理工学研究科による「りっかーたん」。「りっかーたん」なる生き物に手を舐められ、「舐める」行為がもつ情報量を感じとることができる。

  • img_1717_

    5/10慶應義塾大学理工学部による「THE [email protected]」。物理的な制約をも超えたジャグリングを体験することができるVR。本作が今年の総合優勝作品に輝いた。

  • img_1760_

    6/10電気通信大学ロボメカ工房VR部隊による「ふらっとFLAT」。複数のデヴァイスを装着することで、酩酊時のふらつきや火照り、視界の歪みが再現される。

  • img_1734_

    7/10電気通信大学情報理工学部による「The first cradle~うまれるまえのゆりかご~」。ハンモック型の装置に座り、母親の胎内にいるかのような体験ができる。

  • img_1740_

    8/10豊橋技術科学大学工学部による「2016年食物の旅」。体験者は「食べ物」となり、捕食されてから排泄されるまでのフローを匍匐前進によって追体験する。

  • img_1719_

    9/10東北大学大学院情報科学研究科による「通り抜けうぉ~る」。迫り来る壁に空けられた「穴」と同じポーズをとることで壁を通り抜けるアトラクション。うまくポーズが取れなければ壁に衝突し衝撃を受けることになる。

  • img_1778_

    10/10関西学院大学理工学部による「THE MIRROR ~鏡に映るもう一人の自分~」。暗幕で覆われたブースの中には鏡が置かれており、鏡に映っている姿が徐々に現実か仮想現実か曖昧に感じられてしまう。

  • img_1768_

    img_1768_

IVRCは日本科学未来館7Fで開催された。狭い会場には所狭しとブースが立ち並んでおり、大がかりな装置が多いのが印象的だ。

  • img_1713_

    img_1713_

明治大学総合数理学部による「ミミトンネル 〜あなたの耳、貫通させます〜 」。音響操作によって、虫が耳から頭の中に入って通り抜けていく体験を味わうことができる。

  • img_1725_

    img_1725_

公立はこだて未来大学システム情報科学部の「みかけハこハゐが全部俺である」。歌川国芳のだまし絵の一部になるべく、体を動かして顔の一部になるアトラクション。

  • img_1747_

    img_1747_

電気通信大学情報理工学研究科による「りっかーたん」。「りっかーたん」なる生き物に手を舐められ、「舐める」行為がもつ情報量を感じとることができる。

  • img_1717_

    img_1717_

慶應義塾大学理工学部による「THE [email protected]」。物理的な制約をも超えたジャグリングを体験することができるVR。本作が今年の総合優勝作品に輝いた。

  • img_1760_

    img_1760_

電気通信大学ロボメカ工房VR部隊による「ふらっとFLAT」。複数のデヴァイスを装着することで、酩酊時のふらつきや火照り、視界の歪みが再現される。

  • img_1734_

    img_1734_

電気通信大学情報理工学部による「The first cradle~うまれるまえのゆりかご~」。ハンモック型の装置に座り、母親の胎内にいるかのような体験ができる。

  • img_1740_

    img_1740_

豊橋技術科学大学工学部による「2016年食物の旅」。体験者は「食べ物」となり、捕食されてから排泄されるまでのフローを匍匐前進によって追体験する。

  • img_1719_

    img_1719_

東北大学大学院情報科学研究科による「通り抜けうぉ~る」。迫り来る壁に空けられた「穴」と同じポーズをとることで壁を通り抜けるアトラクション。うまくポーズが取れなければ壁に衝突し衝撃を受けることになる。

  • img_1778_

    img_1778_

関西学院大学理工学部による「THE MIRROR ~鏡に映るもう一人の自分~」。暗幕で覆われたブースの中には鏡が置かれており、鏡に映っている姿が徐々に現実か仮想現実か曖昧に感じられてしまう。

国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト」(以下、IVRC)が10月29日(土)〜30日(日)に開催された。学生が企画・制作したVR作品が並ぶIVRCは、1993年から毎年開催されている伝統あるVRコンテストだ。アーカイヴページに掲載された過去のコンテストの模様からはVRのみならずテクノロジーの歴史が感じられる。

今年のIVRCは「デジタルコンテンツEXPO」と同時開催となった。デジタルコンテンツEXPOと比べれば格段に規模は小さく、学生コンテストということもあり展示のクオリティが高いとはいえない部分も確かにある。しかし、それでも本コンテストは魅力的だ。

IVRCにはジェリービーンズが耳の中を通り抜けるVRや歌川国芳のだまし絵の一部になるVR、酔っ払いのVRなど、いわゆる「VR」の展示会では見られないようなものばかりが並んでいた。

いま、VRといわれるとついヘッドマウントディスプレイが連想されてしまうが、IVRCに出展されたVR作品はそんな固定観念をやすやすと飛び越えていく。ユーモラスなものが多く、なかにはチープに見えるものもあるが、あの手この手で視覚のみならず触覚や聴覚をもハックする作品の数々は、着実にぼくらの感覚を更新し拡張している。それは「イグノーベル賞」がユーモラスであると同時にぼくらの知を更新しているということと似ているかもしれない。

慶應義塾大学理工学部による「THE [email protected]」。物理的な制約をも超えたジャグリングを体験することができるVR。本作が今年の総合優勝作品に輝いた。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

話題をチェック

  1. 600x601x20170822nana.jpg.pagespeed.ic.u5ed1iTQeL-e5b3de5c391c8e3805df72a8cdb3da051ece71fa

    ANA、機内食総選挙2017の結果発表 和食は牛すきやき丼、洋食はビーフシチューとオムライス

    Sponsored link  機上ӗ…
  2. MIT-Instant-Retouch-TA-12db540ca97a6020f2db78ca5b27647ac89d2f28

    機械学習を用いれば、写真が「撮影する前」からプロ仕様の美しさに──グーグルとMITがアルゴリズムを開発

    NEWS 2017.08.22 TUE 08:00マサチ&…
  3. GettyImages-496380034-e1503241697905-b18cea347ee2933a806af5a4adfa2f3d9569add1

    「世界共通のインターネット」を巡る、グーグルとカナダ最高裁との闘い

    NEWS 2017.08.21 MON 07:00カナダ&…
ページ上部へ戻る