トランプ政権の「監視」に備えよ:ウェブデータのカナダでの保管が始まる

51469996_ml-c84347b5d176f4289cb1b5e78dde59b75ef02836

保存された時点のウェブページを閲覧できる「ウェイバックマシン」を提供する団体インターネット・アーカイヴが、トランプ次期政権によるウェブ上の監視を懸念し、カナダにミラーサーヴァーを構築すると発表した。

TEXT BY CYRUS FARIVAR
TRANSLATION BY MINORI YAGURA/GALILEO

ARS TECHNICA (US)

51469996_ml

IMAGE: Pavlo Raievskyi / 123RF

「WWWのスナップショット」を保管し、保存された時点のウェブページの状態を閲覧できるウェイバックマシン(Wayback Machine)を提供する「インターネット・アーカイヴ」の創設者ブリュースター・ケールは、11月29日(米国時間)のブログ投稿で、膨大なデータすべてのミラーサーヴァーをカナダに構築する計画を発表した。トランプ次期政権への懸念が主な理由だという。

ケールは次のように書いている。「米大統領選の開票結果を見て、新政権が徹底的な改革を約束していることに気づいた。長年にわたって活動してきたインターネット・アーカイヴのような団体は、改革に備える必要があると強く感じた。われわれの場合は、直面するかもしれないウェブの制限強化に備え、文化に関する資料を安全に、独自に保管し、いつでもアクセスできるようにすることになる」

ケールはまた、政府による監視が「厳しくなるだろう」とも警告している。そうなった場合、インターネット・アーカイヴは「デジタル世界で読者のプライヴァシーを守るために闘う」という。

インターネット・アーカイヴが保管する全資料のホストは、サンフランシスコ・ベイエリアのデータセンターにあり、一部の資料については、エジプトとオランダにあるミラーサーヴァーにも保管されている。だが現時点では、十分に完全なミラーリングが行われていない。「5つか6つのコピーがあれば、安心して眠れると思う」とケールは2011年に語っている

インターネット・アーカイヴは現在、ウェブページだけでなく、書籍や映画、オーディオ、ソフトウェアなども公開している

米大統領選は、新たなテクノロジーが社会を変えていく現場だ。果たして2016年の大統領選を通して、米国はいかに変容してきたのか? 全米を舞台に立ち現れるさまざまな事象を、デザインシンカー・池田純一が読み解く。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

話題をチェック

  1. 600x601x20170822nana.jpg.pagespeed.ic.u5ed1iTQeL-e5b3de5c391c8e3805df72a8cdb3da051ece71fa

    ANA、機内食総選挙2017の結果発表 和食は牛すきやき丼、洋食はビーフシチューとオムライス

    Sponsored link  機上ӗ…
  2. MIT-Instant-Retouch-TA-12db540ca97a6020f2db78ca5b27647ac89d2f28

    機械学習を用いれば、写真が「撮影する前」からプロ仕様の美しさに──グーグルとMITがアルゴリズムを開発

    NEWS 2017.08.22 TUE 08:00マサチ&…
  3. GettyImages-496380034-e1503241697905-b18cea347ee2933a806af5a4adfa2f3d9569add1

    「世界共通のインターネット」を巡る、グーグルとカナダ最高裁との闘い

    NEWS 2017.08.21 MON 07:00カナダ&…
ページ上部へ戻る