ベルリンのアディダスでは「自分仕様ニット」を採寸から4時間で受け取れる

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工場へのロボット導入を進めるアディダスは、いま、マスカスタマイゼーションと生産時間の短縮を追求している。ベルリンの店舗では、顧客の体をスキャンしてから実際に手に取るまで約4時間で完了するというニットのテスト販売が行われた。

TEXT BY ALESSIO CAPRODOSSI
TRANSLATION BY TAKESHI OTOSHI

WIRED(IT)

冒頭動画をみるに、アディダスは「マスカスタマイゼーション」と「ラピッドプロダクション」(高速生産)の実験をしようというのだろう。

アディダスはこの2つの分野において今後4年で最大50パーセントの販売増加を狙っているとされているが、それを考えれば同社のキャンペーン「Knit for you」が登場したのも当然だ。

ドイツ・ベルリンのショッピングセンターにオープンした期間限定のショップでの主役は「客」だ。ここでは、誰もがレーザースキャンとセンサーで体を測定したのち服の柄を選び、自分のニットをデザインできる。

スキャンからできあがりまで、たったの4時間

まずは、正確なサイズを決めるべく、暗くした部屋で体をスキャンする。スキャンを受けるのがイヤならば、同ブランドのレギュラーサイズをベースにすればいい。第2段階は、手を少し動かすだけでいい。客の好みにあわせ、ニットの仕上がりを手直しできる。第3段階は、コンピューターのモニター上で行われる。客は用意された色や多くの組み合わせから1つを選択する。そして、最後はニットの製造工程がまっている。

この最初の一歩から購入者に手渡されるまでの時間は、約4時間だ。

もっとも、この“特権”は高くつく。というのも、1着購入するのに約200ユーロ(約2万3,000円)もかかるからだ。

とはいえ、このシステムはアディダスによる「カスタマイズへと進む意思表示」といえるだろう。現在のところ、通常ではたとえばスニーカー1足を生産するのに、12〜18カ月が必要だというが、そうした理由を背景に、同社はドイツや米国の工場でロボットを導入し始めている。

「消費者に、彼らが望むものを望むタイミングで提供するのは、リスクを減らすことにつながります」と、同社幹部、エリック・リートケは説明している。「Knit for you」の期間限定ストアは2017年3月12日に終了しているが、ほかの都市でもショップを開いて大規模でテストを実施するかどうかを判断すべく、開店期間に得られたフィードバックに対して分析が行われているという。

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