暴力にポルノ画像…ネットの“闇”を取り除くインドの秘密部隊の仕事場をとらえた:動画あり(閲覧注意)

16326213212_ea77647542_z-520x292-9f9713ee534874231c63ba0ef7c8add5379402f7

見るに堪えないポルノにヴァイオレンス。グーグルやフェイスブックといった企業のサーヴィスの裏には、人々の目に触れないように不適切なコンテンツを削除する人々がいる。2人の映像作家が、インドのバンガロールで働く「コンテンツ・モデレーター」の姿をとらえた。

TEXT BY ANDY GREENBERG

WIRED(US)

【閲覧注意】短編ドキュメンタリー『The Moderators』。映像には不快感を与えうる描写があります。ご注意のうえ閲覧してください。

画像検索アルゴリズムや機械学習といったツールへの期待は高まっているが、それでもインターネットでの過ごしやすさを保つためには人の手がかかっている。グーグルやフェイスブックといった企業の巧みな自動化の裏には、マニュアル作業をこなす労働者「コンテンツ・モデレーター」の秘密部隊が存在しているのだ。そしてその多くは、インドやフィリピンといった国にいる。

彼らは退屈で不穏な業務をこなす。ソーシャルメディアから、卑猥な言葉、虐待や暴力を写すコンテンツを取り除くのだ。それは機械にはまだできないことであり、ほとんどの米国人がしないことでもある。

関連記事SNSのダークサイドを見つめる人たち

フィルムメーカーのエイドリアン・チェンとキアラン・キャシディーは、こうした事業に取り組むインド企業の内部に足を踏み入れた。彼らが手がけた短編ドキュメンタリー『The Moderators』は、そのインド企業の新入社員の1週間の様子をとらえたものである。作品が映すのは、バンガロールに拠点を置くFoiwe Info Global Solutionsで初めての仕事を行うインドの若者たち。同社のクライアントは、米国、ヨーロッパ、インドの出会い系サイトだ。

彼らには、死ぬほど退屈なノルマが告げられる。1時間に2,000枚の画像をフィルタリングするというものだ。不毛なオフィスで5日間を過ごす間、裸の画像から、児童ポルノ、身体を傷つける描写に至るまで、ますます過激になる違法オンラインコンテンツを適切に判断し、対処する方法を彼らは学ぶ。いわばソーシャルメディア時代の、南アジア版『時計じかけのオレンジ』というわけだ。

チェンは2年前、このようなコンテンツ・モデレーションをおこなう企業のストーリーを『WIRED』で報じる[日本語版記事]ため、フィリピンへと向かった。その記事は、人間が生み出す凶悪な画像の終わることのないパレードによってトラウマを受けた従業員たちの姿を明るみに出し、Sidney Hillman Award[米国のジャーナリズムアワード]を受賞した。『The Moderators』では、彼と共同ディレクターを務めるキャシディーが、24時間密着取材でこの耐えがたい仕事の光景を映すため、再び裏の世界に戻っている。

19分間の映像が終わったあとは、感謝しよう。モデレーターたちとは違って、あなたはSNSの闇から目を背けることができるのだから。

Related post

話題をチェック

  1. Quanta_TA-1-e1481166732906-ab2ca6b5ab1b5127ce66e83bab019d6dca7bbe3e

    2017-1-14

    生物の進化をその目で見届けた伝説の生物学者、グラント夫妻、40年の成果を語る

    STORY 2017.01.14 SAT 21:00ピュー…
  2. nuTonomy-Boston-8a112aeba185b1a6d7e9c16989b5f4f34fa88db9

    2017-1-12

    自律走行車の試験走行にはボストンが最適、といういくつかの理由

    INSIGHT 2017.01.13 FRI 08:00MITから…
  3. 20170112drone-bff49a50aabfc1d6bbcc015fa9e4a2fde42ee715

    2017-1-12

    グーグル親会社、ドローンインターネット計画「Titan」断念か 従業員は気球インターネット「Loon」へ

    Sponsored link  フェイ&…
Return Top