アップルはリサイクル素材だけで、ものづくりを目指す:専用ロボット「Liam」も投入(動画あり)

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2017年4月に公表した「環境責任報告書」のなかで、将来目標に100パーセントリサイクル素材を使用してデヴァイスを製造することを明記したアップル。そのために、彼らはすでにリサイクル用ロボット「Liam」を使った取り組みを始めている。目下の課題は、その規模を拡大することだ。

TEXT BY ANDREW CUNNINGHAM
TRANSLATION BY MINORI YAGURA/GALILEO

ARS TECHNICA(US)

アップルのリサイクル用ロボット「Liam」。

アップルは2017年4月21日、環境に対する取り組みの進捗状況や将来的な目標についてまとめた「環境責任報告書」を公開した。

同社は報告書内で、引き続きCO2排出量の削減(2015年から23パーセント減)や、サプライヤーによる再生可能エネルギーの利用の推進(世界中の自社施設の96パーセントが再生可能エネルギーを利用)、風力発電および太陽光発電への投資に力を注ぐとした。また、カリフォルニア州クパチーノに建設中の[日本語版記事]宇宙船のような本社キャンパス「Apple Park」について、世界で最も環境に配慮しているとも記している

しかし、アップルの将来的な目標のなかで最も興味深いのは、彼らが100パーセントリサイクル素材を使用してデヴァイスを製造すると明記している点だ。材料を新たに採掘したり、使用済み材料を廃棄したりしなくてもすむようにするのだという。同社はこれを「クローズドループ・サプライチェーン」と呼んでいる。

クローズドループ

アップルが目標とする「クローズドループ・サプライチェーン」。IMAGE COURTESY OF APPLE

アップルは、すでに試験的なプロジェクトをいくつか開始している。たとえば、iPhoneの最終組み立て施設で使用する「Mac mini」に、旧モデル「iPhone 6」から回収したアルミニウムを再利用したり、「iPhone 6s」のロジックボードに再生されたスズを100パーセント使用したりといったことだ。

同社の目下の課題は、どうやってこういった取り組みを拡大させるかである。アップルはiPhoneの分解や部品の分類のために「Liam」というリサイクル用ロボットを利用している(文頭動画)。同社のサイトによると、2台のLiamで年間最大240万台のiPhoneを分解できるというが、この数字はまだ同社の販売台数をはるかに下回っているという。

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